今回は私が会社で使用しているトラックボールマウス Logicool MX ERGOのレビューです。
この製品を使うメリットがある人
PCを2台同時に操作する場合があり、1日5時間以上PCでの作業をする人
これに当てはまらなければMX ERGOは価格が高く、機能を十分に発揮させることができないため、他のトラックボールマウスまたは通常のマウスをお勧めします。
これが当てはまるかもと言う場合はメリット、デメリットまとめているので参考にしてみてください。この形、色がカッコいいと思ったあなたはもう99%買うのですぐに買いましょう。
基本情報
商品名:ワイヤレストラックボールマウス
価格:約12000円
接続:Unifying、Bluetooth 充電はmicro-USB
電池寿命:最長4ヶ月
主な機能
- Logicool Flow有り(2台のデバイスで切り替えながら使用可能)
- 手首の角度を0°or20°で調節可能
- ボタン個数が8個
- スクロールホイールのチルト機能有り
メリット
◼️Logicool FlowによるPC並列操作
これがこのマウスの目玉機能です。
まず、マウスを2台のPCに接続することができ、マウスのボタンでどちらのPCを操作するかを選択することができます。これだけではあまり使う場面がなさそうですよね。
しかし、ここからがLogicoolの凄さ。Logicoolのソフトを2台のPCにインストールし、共有設定することで、2台のPCで自由にマウスカーソルの移動やファイルの移動・コピーができます。
一言で表現するならば、2台のPC画面がデュアルディスプレイのような操作感で操作が可能になります。
操作例1台目のPC画面が左側、2台目のPC画面が右側にあるものとします。既に共有設定が完了しており、画面の位置もLogicoolソフトに設定されています。
1台目のPCでフォルダからファイルをコピーする。
↓
1台目のPCのマウスカーソルを右端に移動する。
↓
2台目PCのマウスカーソルが左端から自動で表示され、操作できるようになる。
↓
2台目PCの任意の場所で1台目PCでコピーしたファイルをペーストすることができる。
こんな感じです。
個人でPC2台を操作することはあまりないと思いますが、私の会社では個人PCと共有PCの両方を操作する場合があるため私は重宝しています。
◼️トラックボールによる腕の疲れ軽減
親指操作タイプのトラックボールのコンセプトは腕の疲れの軽減です。もちろん見事に軽減されますね。
4時間ずっとPC作業をしていると、腕に疲労感があったのですが1日中いじっても疲労感は訪れません。
◼️手首の調節が可能
0°または20°でマウスの角度を調整することができます。私は20°で使用しています。
個人的には20°が右手の小指側面を全て机につけて使用することができるので、腕の疲れがより軽減されます。
デメリット
◼️重量が重い
通常のマウスは100g前後かと思いますが、MX ERGOは259gです。まぁ、マウス自体を動かさないので普通に使用する中では全く問題ないのですが、PCと一緒に持ち運ぶには重さが気になりますね。
この重さの理由は角度を調整するためのメタルプレートが95gあるためです。MX ERGOの前の型となるM570は142gであるため、メタルプレートによる重量増加の割合が多いことがわかります。
重いことでマウスがずれないから安定性が増すと思われるかもしれませんが、M570でも使用時にずれることはほぼないためこの重量でなくとも良いのでは思いました。
◼️角度調整用のメタルプレートが外れやすい
メタルプレートは手で簡単に外れるようになっています。それゆえ、PCと一緒にトートバックに入れて持ち歩くとメタルプレートが外れてPCの外観に傷が入ります。
また、MX ERGOを机から持ち上げる時にメタルプレートが机に張り付いてしまい取れない時があります。
◼️トラックボールが取れずらい
トラックボールが外れないならいいじゃん、と思われるかもしれませんがトラックボールの中は埃が溜まりやすく、掃除しないとボールの滑りが悪くなったり動作しない場合もあります。そのため、定期的にボールを外して掃除をするんですよ。
この時、M570であればマウス底面の穴から指を入れればボールが飛び出る仕組みで簡単でした。MX ERGOでも構造は同じなのですが、指が入らなければボールペンも入りません。ドライバー等を使わなければ取れません。
◼️ワイヤレス用のUnifyingUSBを収納できない
今までのLogicoolのマウスは机に設置している側の蓋を開けるとUnifyingUSBを収納できる場所がありましたが、MX ERGOには収納場所がありません。今までのUSBの収納場所は電池と同じ場所にありましたが、MX ERGOには電池がなく、メタルプレートもあるため収納場所が作れなかったのでしょう。
マウス単体を持ち歩くときはUnifyingUSBを別で持っておかないといけないので少し面倒です。
まとめ
MX ERGOのレビューは以上になります。
この【製品を使うメリットがある人】に書きましたが、Logicool Flowを使いこなし、長時間で作業をする人でなければMX ERGOはただ高い買い物をしただけになります。
Logicool Flowを使わないのであれば、Logicool M570の方が安い(5000円前後)ですし、ELECOM EX-G PRO(10000円前後)はMX ERGOよりボタンが多く操作性が高いと言えます。
使う人を選ぶ一方、機能を使いこなせるのであれば最高のトラックボールマウスになると断言できるため、さらなる作業効率化を目指せるデバイスと思います。
以上